以前、あるデパートに行ったときのこと。
テーブルを挟んで販売員さんと対面して座っていました。
お洋服売り場ではないところです。
販売員のネームプレートには、名前の後に『(研修生)』という文字。
新卒なのね~という感じの、爽やかでソフトなタイプのイケメンでした(笑)
お会計が終り、お互いが立ちあがって挨拶するとき、彼の手がスッとスーツのボタンに伸びました。
そして手なれた雰囲気で上着のボタンを留め、ご挨拶されました。
そのスマートな仕草は、20代の新卒の男の子とは思えないほど自然な感じ。
たぶん日常的に行っているのでしょう。
着ているスーツは細身で今風な若者なのですが、マナーを心得てるとなると、ちょっと見方や印象が変わります。
スーツの上着のボタンは、座っている時には開け、立っている時や歩いている時は、基本マナー。
常に開けっぱなしの方だと、ボタンを閉めるしぐさやタイミングが不自然になりますし、目の前にいる方からはよく見える部分なので、キチンとしていると印象にも繋がります。
もちろん、基本を知った上で崩すのは本人の自由。
先日も企業さまで研修の打ち合わせをしましたが、このボタンのマナーをご存知ではありませんでした。
まずは、「知る」ということがとっても大事ですよね。
ご自身が損をしないために、基本を知っておいて上手に使って下さいね
スーツスタイリスト 三好凛佳